#354 『ダサい』マーケティングに挑戦中

マーケティングにおいて、デザインの方向性は非常に重要です。特に農業やフリーランスのビジネスでは、商品の魅力を引き立てるデザインが求められますが、時には「ダサい」デザインが効果的な場合もあります。今回の放送では、私が取り組んでいる「ダサいマーケティング」について具体例を交えながらお話ししました。この記事では、その内容をもとに、商品のデザインについて考えるポイントを詳しく解説します。おしゃれなデザインが必ずしも成功するわけではないという視点から、新たなマーケティング手法を学んでください。

おしゃれな商品は埋もれてしまう

現代の市場では、おしゃれなデザインの商品が溢れています。スマホやAIを活用すれば、誰でも簡単におしゃれなデザインを作成できる時代です。そのため、スーパーや道の駅などでも、おしゃれなパッケージの商品が当たり前に並んでいます。しかし、そのような中で本当に目立つためには、あえて「ダサい」デザインを選ぶのも一つの手です。

例えば、私が作ったイラストは、一見すると田舎臭く、子供が作ったようなデザインに見えるかもしれません。しかし、このようなデザインは逆に目を引くことがあります。商品がずらりと並ぶ中で、あえておしゃれではないデザインを選ぶことで、消費者の記憶に残りやすくなるのです。

おしゃれなデザインにこだわりすぎると、他の商品と同じように見えてしまい、結局埋もれてしまうリスクがあります。特に道の駅や地元のスーパーでは、少しユニークなデザインの方が、消費者に「何だこれは?」と思わせる力があります。結果的に、他の商品よりも注目され、売上につながる可能性が高くなります。

お客様や売り場が求めている商品を作る

商品のデザインを考える際には、ターゲットとなるお客様や売り場が何を求めているかを理解することが重要です。例えば、道の駅で売る商品であれば、地元らしさや親しみやすさが求められます。おしゃれなデザインよりも、地元の特色を活かしたデザインの方が、消費者の心をつかみやすいのです。

具体的には、シャンプーや化粧品など、おしゃれなイメージが重要な商品では、高級感や洗練されたデザインが求められます。一方で、農産物や地元の特産品の場合、親しみやすさや手作り感を強調したデザインの方が効果的です。例えば、手書き風のイラストや、ゆるキャラ風のデザインを取り入れることで、地元の温かみを感じてもらうことができます。

売り場のスタッフや道の駅の運営者にとっても、地元らしさを感じさせるデザインの商品は、積極的におすすめしやすいです。「これは地元の農家が作った商品です」というストーリーを伝えることで、お客様にも共感を呼び、購入意欲を高めることができます。

仕上げはプロに任せる

どんなにダサいデザインでも、やはり最終的な仕上げはプロに任せることが重要です。デザインには一定のルールやテクニックがあります。例えば、色の組み合わせや文字の配置、視線の流れなど、プロのデザイナーでなければ見落としてしまうポイントがたくさんあります。

私も、基本的なデザインの知識は持っていますが、やはりプロには敵いません。今回のスープの商品デザインも、最終的にはプロのデザイナーに仕上げをお願いしました。プロの手によって、私のダサいイラストがどのように変わるのか、完成品を見るのがとても楽しみです。

プロのデザイナーに頼むことで、デザインのクオリティが格段に上がり、消費者にとって見やすく、買いやすい商品になります。プロの力を借りることで、より多くの人に商品を届けることができるのです。

実際のエピソードから学ぶ

今回の取り組みで感じたのは、商品のデザインにはユーモアや遊び心も重要だということです。例えば、私が手掛けた玉ねぎとごぼうのスープのデザインでは、ゆるキャラ風のイラストを採用しました。これにより、子供たちにも親しみやすく、お土産としても喜ばれるデザインになりました。

また、YouTubeやブログのサムネイルでも、あえてチープなデザインを取り入れることで、視聴者の関心を引くことができます。おしゃれなデザインが当たり前になっている今、自分らしさやユニークさを表現することで、他との差別化を図ることができます。

おわりに

「ダサい」デザインを取り入れることで、商品がより目立ち、消費者の記憶に残る効果があります。おしゃれなデザインにこだわりすぎず、ターゲットとなるお客様や売り場が求めるデザインを意識することが重要です。そして、最終的な仕上げはプロに任せることで、デザインのクオリティを高めることができます。これからも、ユニークなマーケティング手法を取り入れながら、自分の商品をより多くの人に届けていきたいと思います。

今回の取り組みが、皆さんのビジネスにも役立つヒントになれば幸いです。ぜひ、日常の中で実践してみてください。

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この記事を書いた人

農業歴12年のごぼう農家。
毎日Voicy(音声配信)で情報発信中。

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