#884 本当に辛い時に人の本性があらわれる【我田引水】

{“text”:”OKファームのOKです。この記事は、音声配信でお話したものをブログ記事にしたものです。/n(この記事は音声でもお聴き頂けます。リンクはこちらからhttps://stand.fm/episodes/688d5f44ced7fc32343aae84)

**はじめに**

今回は、農業歴13年の私が「本当に辛い時に人の本性があらわれる」というテーマでお話しします。特に広島県内の水不足の状況を踏まえ、人の行動について考えると流れが見えてきます。辛い時には、普段見えない本音や人間らしさが表れがちです。そんな思いをみなさんにお届けしたいと思います。

## 水不足がもたらす人間関係の変化

7月の降水量が例年の30%程度だった広島県。地元の農家のSNSを見ていると、周囲の不安感がひしひしと伝わってきます。特に水不足の中での農業は大変です。水を巡る田んぼの争奪戦は、私たち農家にとってよくある問題ですが、そんな時に人の本性が見えるのです。

我田引水という四字熟語は、自分の田んぼに優先的に水を引く行動を表します。これが人間の本性を象徴する瞬間でもあるのです。近所の農家が養水路をせき止めて水を独占する事例が実際に起こっていて、地域内でのトラブルも生まれています。

## 学びと行動のパターン

この水不足の状況からは、3つの人間の行動パターンが見えてきます。

1つ目は「自分の利益を最優先する人」。このような方は、自分の作物が心配だから他人を気にせず水を引っ張ります。身近な人の辛さは理解しつつも、自分の生活を守るために行動するわけです。

2つ目は「地域のために行動する人」。このような方は、みんなのことを考え、ルールを守ろうと倫理的に行動します。それぞれの立場で大変なのに、面倒でも交渉をする人の存在も大切です。

3つ目は「何もしない人」。これは私自身にも垣間見られる部分です。困難な状況でも立ち位置を決めかねる人もいるのです。

## 経験に基づいた考察

私自身も、西日本豪雨の際に水の使い方を巡り、隣人との交渉で苦しんだ経験があります。水不足の問題では、私も正直、自分の利益を考えてしまうことがあると気付かされました。その中でも、いかに周囲との協調を大切にするかが問われます。

あの時、水の使い方を制限された際には、私のごぼうも不作になるかもしれず、もちろん辛い気持ちはありました。しかし、周囲を見渡すと、他の農家も同じように苦しんでいる状況。そんな時、みんなが助け合えたら素晴らしいなと思いつつ、実際にはやはり難しいものだと痛感しました。

## 農業における心の余裕の大切さ

水不足の問題は、ただの資源問題ではなく人間関係を映し出します。だからこそ、日常的に心の余裕を持つことが重要です。自分の生計や家族の安全を最優先しつつ、他者との共存を意識すること。これが私たち農家にとっての課題です。

本当に辛い時こそ、他人の本性が見えるように思います。周囲の人々を思いやる気持ちを忘れずに、みんなが支え合っていく姿勢を意識したいですね。

**まとめ**

辛い時にこそ人の本音があらわれることが、この我田引水から学べることの一つです。お互いが利益を考えすぎずに、人としての倫理や気遣いを忘れずに生活することが大切だと思います。しかし、難しい状況の中でもどう協調していくかを常に考えていきたいですね。

ここまでのお相手はOKファームのOKでした。また遊びにきんさい。ほいじゃあまたのー!”}

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この記事を書いた人

農業歴12年のごぼう農家。
毎日Voicy(音声配信)で情報発信中。

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