#31 田舎が窮屈だと思う原因は『イヤでも目に入るから』

はい、今日のお話は、田舎暮らしという点でお話をしようかなと思うんですけども、田舎の独特の窮屈さは何なのかということを考えていたときに、田舎の窮屈さというのは、イヤでも目に入るからというテーマでお話をしようと思います。

一番最初に言っておくと、田舎っていうのはすごい窮屈でイヤだよねっていう考え方もできますけども、田舎暮らしがすごい合ってる人からすると、絆があっていいよねっていう捉え方もできるので、

僕がたまたま感じているこの窮屈という面が、人によってはすごいそれいいじゃんというふうに捉える方もいるかもしれないですし、すごいこれいいですよっていう話も、人によってはそれは結構しんどいぞっていうお話もあったりとかいうことで、

感じる人によって両面あるお話ということを理解していただいておいたらなと思います。必ずしも田舎はこんなところだから来るのはやめたほうがいいよとか、そういうつもりで言ってるのではなくて、今から田舎に移住したい人はこういうことがあるので、一応知っておいてねというようなイメージでお話をしていこうと思います。

さっき言った結論の、田舎暮らしの窮屈さは嫌でも目につくからっていうことをもう少し噛み砕いてお話すると、田舎であなたが何か行動すると、あなたの行動は誰かの目に嫌でも入ってしまうからというようなイメージですね。

何か監視されているみたいな感じに思われる方もいるかもしれないんですけど、監視されているじゃなくて、嫌でも目につくというか、場合によっては見たくもないのに何か目に入ってくるんだよというイメージです。

いくつか例え話をしてみようと思うんですけど、例えば車とか車庫、スーパーとか学校、病院、あとは町内の行事ですね。町内会議とかそういうのもかもしれないんですけど、例えば車ですね。

びっくりされるかもしれないですけど、田舎の人というのはお互いが何の車に乗っているかというのは、結構優先度の高い順位の情報として、皆さんお互いの情報として入っているんじゃないかなと思います。

例えば何丁目の何々さんはこの車に乗っているとか、あの珍しい色の車の人の家は名前はわからんけどあそこに住んでる人だよねとか、畑に泊まっているこの軽トラは誰々さんだよねみたいな感じで、車とその人の紐付けっていうのがされている気がします。

そうすることによってですね、この家の車庫に車がないということで、何々さん今日出かけとるんじゃとかいうのか、町内の人とか近所の人はもう丸わかりなんですね。田舎にいると休日でもお仕事の日でも車に乗るというのが絶対必要な作業になります。

03:03

で、車がないと家にいない。家にいないからまた後で行こう。車が戻ってきたら行こうみたいな感じで、僕もどうしてもそういうふうに見てしまいます。町中の人からすると、家にいるかどうか車があるかどうかで判断されるのっていう感じで、ちょっと気味が悪いみたいに思う人がいるかもしれないんですけども、家の前を通ったら、いやでも車庫が目につくんですよ。何もないから。

周りにパチンコ屋があって、ドラッグストアがあって、なんとかお店があってっていう感じで、自分の視覚をどんどん刺激してくれていたり、音が鳴っていたりしたら、そんな人の車なんか見る余裕ないと思うんですけども、山があるよ、川があるよ、久々に民家が出てきたよってなったら、いやでもその民家が目に入るんですよ。

すると民家が目に入ったら、そこに車が何が停まってるねとか、この家の広さどんぐらいだねとかいう感じで、いやでも考えてしまうんですよ。それを踏まえた上で、車がないから今日いないんだなとか、今日はいつもより車が多いからお客さんが来てるんかなとか、僕は元車や勤務だったんで、その嫌いが特に強いかなと思うんですけども、県外ナンバーが来てるから県外から親戚が来てるのかなみたいな感じで、

車だけで結構な情報量が入ってきちゃうんですよ。なので、車というものがいやでも目に入ってしまうから、あなたのことを監視しているふうに思われる。逆のパターンもそうですよね。あなたも誰かの車を見ることによって、あの人はこっちの方に家があるんだとか、今日は出かけてるんだとかいうような判断を、いやでも脳内ですることができると思います。

特に私が住んでいる地域は、はっきり言ってお店があんまり多い店ではないので、コンビニ数軒とかあったりはするんですけども、少し大きい家電量販店に行こうとか、子供と映画を見に行こうということになると、大きい国道を通って拠点となる、JRの駅があったり新幹線の駅があったりするような街に、いやでも国道を通って行かないと大きい用事が済ませれないんですね。

国道を通って30分ほどかけてその大きい街に出ていくと、その道中で町内の人と絶対にすれ違うわけですよ。すれ違うとその道中で、あの人今日街中に出てるんだねみたいな感じで、お互い車のナンバーが分かったりとか、ちょっと目立つような車に乗ってたり、

特殊な色とか、結構珍しい色の車に乗ってるとか、なかなか見ないねっていう車に乗ってる、特徴的な車に乗ってるってことだと、確実に道路ですれ違ったっていうのも情報として認識される確率が高いです。

田舎の人ってね、結構ね、車が好きだったりするっていうのもあったりするんですね。なんか改造をすごいしてたりとか、ドレスアップしたりみたいな人がね、最近少し減ってるのかなと思うんですけども、それでもやっぱり車にお金をかけるという文化は一定数そういう人がいらっしゃるので、あなたが知らないうちにあなたの車から意外と情報を入手されているというか、まあ見合いでも目に入ってしまうっていうことなんですよね。

06:18

田舎の道路ですれ違ってしまうっていうことがきっかけなので、っていう感じですね。

同じようにやっぱりスーパーや学校、病院で見に着くっていう話、さっき例えとしてあげたんですけども、人が少ないんですよ。

冗談みたいな話なんですけど、僕移住して最初にスーパーで子供と一緒に買い物してたら、多分ね、若い人が子供を連れてスーパーで買い物してるっていうのが違和感の一つなんですよ。

あの子供見たことないぞみたいなのとか、田舎のレベルっていうんですかね、もう限界集落だよっていうのか、割と田舎の中では人口多いよっていうところにもよると思うんですけども、田舎なのに若い人がいるとか、田舎なのに赤ちゃんがいるっていうのはもうこれはね、違和感なんですよ。

なのでスーパーで買い物をして、スーパーにしか用事がないのに、あれ赤ちゃんがいるぞ、どこの子供だろう、誰の孫だろうみたいなことを嫌でも考えてしまうんですよね。

まあ何て言うんですかね、例えが逆になりますけど、めちゃくちゃ若手に有名なロックバンドとかジャニーズとかのコンサートの中に、わーって盛り上がってる中で、一人めっちゃヨボヨボのおじいちゃんおばあちゃんいたら、嫌でも目立ちませんか。

あの人どういう関係なんだろう、園舎の親戚かなとかいうふうに思ったり、なんでここにいるんだろうみたいな感じで、嫌でもそのコンサートの会場が見たいのに、時々そのおじいちゃんおばあちゃんの方がキラッと気になって見たりとかしそうじゃないですか。

そんなのの田舎バージョンですね。なのでスーパーで若い人がいるというのが違和感になってるとか、病院もそうですよね。

病院、田舎の病院の中にいきなり若い人が子連れで赤ちゃんの検診に来てたら、何々さんって名前を呼ばれたときに、この人は何々さんって言うんだねとか、多分どこら辺に住んでるんだろうなとかいうのを、そういう話にね、いやでも噂話になってしまうというか。

子供がいっぱいいる状況で子供を見にしたり若い人を見にするなら、雑音の一つとして人の名前が流れていくところが、あの人は誰なんだとか、こんなところになんでこんな人がいるんだ。

悪い意味じゃなくて、今まで見てることのないとか、希少性のある人が珍しい人がいると、いやでも目に入ってしまうという感じで、いやでも目に入ってしまうから気になってしまって聞きたくなってしまったり、情報共有がされるみたいな感じですね。

まあ多分これは田舎に限らずなんですけども、以前に比べてやっぱり子供の人口が減っているので、小学校なんかでもですね、町中でいうと1学年で2クラス3クラスとか100人とか150人とかいう中だと、例えば峠校の最中も150人を見守る旗振り当番の人という感じだと、どうしても目が行くのが150分の1になるわけじゃないですか。

何年生、この子は何年生なのかわからないとか、この子とこの子は兄弟とかいうのはわかんないとかなっちゃいますけど、田舎だと1学年が10人とか20人とかになっちゃうと、峠校が投稿班と言いつつ、これは班なのかと言いたくなるような投稿班があったりするわけですよ。

09:17

集団投稿ね、車が危ないから集団投稿でしようと言いつつ、2人3人集まったらはい全員集合しましたねみたいなのになったりとか、投稿班のところに集まるまでに1人で行かないといけないみたいなこともあったりするので、それはいい意味でと思うんですけども、ここの子はここから通学してるんだとか、ここの子のお父さんは誰なんだとか、この子はこのお姉ちゃんの弟なんだなとかいうのがわかったりするわけですよね。

なので、そういうのも嫌な人からしたら、なんかすごい監視されてるなみたいなふうに思うこともあるかもしれません。でもそれもやっぱり子供が少ないという環境で、子供が峠校をしてるだけでね、すごい目立ってしまうというか、いい意味に働くほうが多いと思います。

子供は宝だからねっていうふうに言ってくださる田舎の人とか多い気がするので、その点は不利になるというよりかは温かく見守ってくれてるなっていうふうな解釈がしやすいところかなと思います。

ちょっと怪我したんだけど、この家の子供か、ちょっと一緒に歩いて送っていってあげようとか、絆創膏貼ってこうしてあげようみたいな感じで、近所のおじちゃんが声をかけてくれたりみたいなことがね、私の家の子供も実際にあったりするので、そういったところは田舎独特のありがたみみたいなのも感じるところかもしれません。

まあその他ね、やっぱり行事とか消防団とかなんかいろいろあると思うんですけども、田舎のめんどくささみたいなのであげられるのがね、町内会の回覧板がどうとかどうとかとかあると思うんですけども、

監視されているような錯覚に陥るという根本的な原因はやっぱりこの、嫌でも目につくというか、周りの人からしたら、あえて見てる人も中にはいると思うんですけども、

見たくもないんだけどあんたの情報が入ってくるんだよっていう環境があるっていうふうにね、最近思うことがあったので、その点をシェアさせていただきました。

今回のネタはですね、ボイシーのパーソナリティでDIYユーチューバーのオカピさんっていう方がいらっしゃるんですけども、

その方、地方都市に住まわれて自分でYouTubeで物件を直したりとかやってらっしゃる不動産系のYouTuberの方なんですけども、

その方がね、少し前の放送で東京に行ったら消耗する理由がわかったみたいな放送されているところがあったんですね。

理由が、東京に行ったら常に何か広告を目にしてるからすごい疲れるんだという感想を述べてらっしゃってて、

歩いてても何かしら看板から何かを買わせよう買わせようっていう広告が目に入ってくる。

仮に目を閉じるというかね、目を閉じるのは極端ですね。

なるべく見ないようにして進もうとしても、何かの音がいらっしゃいますよというか、何かお得ですよみたいなのがね、

出会い系が何とかとかいろいろあると思うんですけど、そういう何かの音が耳に入ってくるっていうことで、

12:05

自分が本当の意味で一人になる時間が少ないから疲れるみたいな内容のことをおっしゃっていて、

僕はあんまり東京に行く機会がほとんどないので、東京に行ってもね、人多いけ疲れたわみたいな感じで、

そこの言語化ができてなかったんですけども、

なるほど、そうか。何か常に見せられ続けてるから疲れるんだなっていうのを、

そのオカピさんの放送を聞いて思ったんですね。

そうすると逆に、田舎は目につくものがあまりにもないから、

ちょっとしたことがすっごい目につくんだなっていうのが自分の中で踏み落ちたというか、新たな発見だったので。

田舎の人がすごい粘着質でとか、和を生み出すやつはもうすごい槍玉にあげられる、

ブラハチブみたいなイメージを持っている方もいらっしゃると思うんですけども、

そういう側面も確かにあります。

自分もいろんな町に移住してきた人みたいな感じと話す機会が時々あったりするんですけども、

やっぱりすごい住みやすいですよっていう人もいるし、

やっぱりちょっと田舎暮らしこういうところきついですっていう感じのご意見をいただくみたいなこともあったりするので。

田舎でめんどくさい人はもちろんいるんですけども、それは町中も一緒なんじゃないかなとは思うんですけども、

田舎特有のめんどくささの原因の一つにはこの目につきやすさっていうのがあるかなと思いましたので、

今回の話をシェアさせていただきました。

最初にもお伝えしたんですけども、やっぱりこういうめんどくささっていうのは表裏一体でですね、

車がないから家にいないんだなっていうのをわかってくれてるっていう意味では、

防犯としてはすごいやりやすいというか、隣の人に自分がいるかいないかわかってくれてるっていうのがすごい助かるっていうことももちろんあります。

例えば自分はね、今まで1回子供が急にすごい熱を出して救急車呼んだことがあるんですけども、

救急車がうちのところに来たらやっぱり近所の人がどうしたのっていうふうに寄ってきてくれて、

家誰もいなくなるけどちょっと見とくからみたいな感じで安心してというか、

心配しなくて行ってきていいよみたいな感じで言ってくださったみたいな経験があったりするので、

これはめんどくさいと言えばめんどくさいですけど、

自分が何かピンチになった時に近所の人が自分が今どうしてるのかっていうのを監視されている。

悪い言い方をしてるんですよ。監視されているということにより、

街中だったらこの家が今はいないなと思ってても、近所の人が見てるかもしれないからちょっとやめとこうかみたいな抑止力はあったりするんじゃないかなと思います。

農業を今からやりたいよっていう人はセットでほとんどの方は田舎暮らしというところがね、

サブのテーマとしていろいろ考えないといけないと思うので、

作物を育てる条件はここの畑最高だと思ってても、

その地域の人との人間関係が難しそうだな、微妙だなと思ってるからそこの地域を断念したみたいな経験も結構あるあるな話だと思います。

15:03

なので、田舎特有のめんどくささっていうのもその理由は何なのかっていうのを参考になればいいかなと思います。

よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

農業歴12年のごぼう農家。
毎日Voicy(音声配信)で情報発信中。

目次
閉じる