就農前からファン作りが出来る時代になった

新規就農して、1-2年経った頃に出てくる悩みとして
『ファン作りって大変ですね、、、』というご意見。
農協に全量出荷されている方には
あまり重要視されないかもしれませんが
『直売をしたい』『顔の見える農家になりたい』など、
これから新規就農される方、
最近就農された方なら1度は『ファン作り』について
考えた事があるのでは??

今回は「ファンづくりは、いつから始めるの?」
についてお話します。

目次

「農家になってから言え」が以前の常識

ちょっと前までは
『まず就農しなければ、何も始まらない』
というのが農家の常識でした。

兼業農家でも、専業農家でも構いません。
まず『農家』にならなければ、
自分のPRや、ブランディングは出来ないというのが常識でした。


簡単に言うと『モノ』がないと何も始まらない
 という考え方です。

普通に考えたら当たり前の話です。
『僕はね、こんなすごい野菜を作りたいんですよ。
 こんな人に食べてもらいたいんですよ。
 先輩農家とは違う事がしたいんですよ!』

と思っていても、それを伝える方法がなかったんです。



初対面の農家に向かってそれを語っても
『うん、お前は農業やってないよね?
やってないうちは何でも語れるのよ。
今の仕事やめてからまた話においで』

と言われるし、
イベントなどに参加して
消費者の前で野菜への熱意を語っても、
『うん、で、それは今日買えないの?』
と言われるだけだったと思います。

それが、今はSNSを使って幅広い年代の方、
世界中の方にこちらからアプローチできるようになりました。
私が考えるSNSの2つすごい点は
『情報を売れる』『無料である』ということです

作物そのものでなく、ストーリーを買う時代になった

消費者が買い物時に求めるものは
時代とともに変化する
ようで、
人気のお店といってもさまざまあります。

品揃えが重視される 
モノの安さ 
モノの価値、モノの安全性
のように、ブーム?トレンド?のようなものが存在します。
今のトレンドは
『誰が』と
『ストーリー』です

美味しい野菜はスーパーでもデパートでも買えます。
それなのに、最近はわざわざ送料を払って
野菜やお米などを買って下さるお客さんがおられます。


広島県に住んでいるOKファームのごぼうを、
2020年年末にはSNSで知ったという
北海道の方や沖縄をはじめ
全国の方が購入されることもありました。
よく考えたら、試食すらしたことがない、
遠方のごぼうですよ?結構なリスクです。

『何故わざわざ私の野菜を買って下さったんですか?』と聞くと、
『SNSを見て、あなたの事を応援したいと思ったから』
『あなたのおじいさんとの話を聞いて、
 その野菜を食べてみたいと思ったから』

と言われた方がたくさんいらっしゃいました。

OKファーム、SNSに本気になる

この時から、
私は日々のSNS投稿を仕事の一環としてちゃんとやらなきゃ!!
と意識するようになりました。

全てインターネットやSNSで直販にするのは難しいですが、
ちゃんと情報発信をし続けていたら
ファンはちゃんと増やせる!

そしてファンは『野菜』ではなく、
『私』と『私のストーリー』にお金を払ってくれているんだ!
という事に気付いたからです。
この手の類いの話は、
就農前に勤めていた自動車ディーラーで、
上司によく言われていたことですが、
改めて『嘘じゃなかった!』感じました。

という事は、モノが無くてもファンは作れる

一昔前は、いい作物を作り、
その商品がないと『農家』を名乗れなかった。
宣伝もできなかった。

でも今は、
『今はまだ大学生です!来年から就農します!』とか、
『サラリーマンで兼業農家です。●●年までに脱サラしたいです』

はたまた、『家庭菜園を楽しんでいます』
という方まで、色々なSNSの投稿者がおられます。
SNSは、自分を好きになってくれた人(フォロワー)に向けての情報発信です。


どんどん理想を語ってもよし、
何故農業を目指したのかを紹介するもよし。
まだ種まきをした事もない野菜についての想いを語るもよし。

ウソをついたりしたら流石にダメだと思いますが、
あなたの情報発信を好き!と思ってくれる人に、
『自分はこんな人間なんです!』
という事をどんどんアピールしてみましょう

そういった人達が、
就農したときのスタートダッシュのキーマンになると思います。

SNSならでは大フィーバー

チクショー!!俺が脱サラする時にSNSやってたらなぁ!!
と思ったことが、最近ありました。


Twitterでとある方が
『ついにサラリーマンを辞めて独立して●●になります!』という文言を、
提出した辞表届けとともにツイートしたところ、
何百人という方からの応援メッセージがそのツイートに届いていました。

俗にいう『バズる』というやつです。
まだスタートラインに立っただけですよ?
それなのにたくさんの方に祝福され、
興味を持ってもらえたわけです。
もちろん、応援メッセージをくれた方全員が、
自分の商品を買ってくれるわけではありませんが、
その辞表ツイートがきっかけで、今後深い関係になる人もいると思います。

こんなご縁もあるのか、、、

農家が情報発信!というと
『お客さん』に『商品』を紹介するイメージがあるかと思いますが、
意外と農家同士がSNSで交流する機会も多くあります。

同じ作物を作っている仲間と栽培の情報交換をしたりする場合もありますし、
困った時に
『すみません!急なんですが来週
 どなたかうちの農場にお手伝いに来れませんか!?』

というSOS投稿に、
出会った事のない農家が応える、
という場面や、
『規模拡大のためにアルバイト募集します』という投稿に、
今後農家になりたい人が参加した、、、

という場面を今まで何度も見てきました。
そして私自身、人手が足りず困った時にフォロワーの方が畑に来てくれた、
という実体験もあります。

そして、このSNS無料でほぼノーリスクである。

気付いた方もおられるかもしれませんが
この記事でとりあげた事って、
ちょっと前まで『有料でプロの方しか出来ない』事だったんですよ。
消費者に自分の商品を届けるために、
広告代理店に頼む→有料
・折り込み広告チラシを入れてもらう→有料
自分の仕事を手伝ってくれる人を募集
ハローワークは無料ですが
・求人情報誌に載せる→有料 
タウンワークとかの求人情報誌とか、
問い合わせが来るかどうかわからないのに
掲載回数に応じてお金を払ってるようです。
SNSで募集すればそれもかからないワケです。

また、就農前に自分の情報を出し過ぎるのは嫌だーー
という方は、
「関東地方の〇〇歳」
「中国地方のサラリーマン」

など、今の状況はうまいこと隠しながらのファンづくりも可能です。
農業分野以外でSNSを使うYoutuberや、ブロガーさんなんかも、
当然ながら本名も住所も明かしていません。

顔出しなし、住所も電話番号も未記入。
それでもファンづくりはできる。
便利な時代になったものです。

ちなみに、他の人に自分の情報を出したくない場合は、
畑の写真などの背景に、住所を特定される
特徴的な建物や風景が映り込んでいないかを
確認してから投稿しましょう!

フォロワー多いに越した事はない

私自身も少し前まで
『フォロワーは数量よりも質が大事。
 自分のことをしっかり理解してくれている人が
 少数でも居てくれればいい』という想いが強かったのですが、

最近はとにかく数にこだわっています。
全然農業に興味ない人のツイートでも、
たまたま『共通の趣味』が見つかる事もあるだろうし、
たまたま『考えやポリシーに共感できる』
という事もあると思います。


たまたま
をきっかけに、自分のファンが増える事を期待しつつ、
SNSでとにかくフォロワーを増やす。
フォロワーが増えていれば、
商品販売にせよ、
求人にせよ、
助けて!のアナウンスにせよ、
その後の自分のアクションの

後押しをしてくれる人が増えるということです。

ということで、SNS更新、就農前の人も、就農した人も頑張ろう

SNSを使っての営業活動は、
JAに全量出荷している人には思ったほど効果がないかもしれません。

しかし、最近では購入するかどうか迷った商品や、
自分の手に取った商品を
すぐにGoogleやYahoo、SNSで検索してみて、
他の人の感想を調べてから買うという人も増えてきました。

面倒な事も時々はありますが、
前述の農家同士の交流、情報交換をはじめ、
思わぬところで、SNSやっててよかったー!!
ということもあると思います。
就農した人はもちろんですが、
就農前の人もスタートダッシュをブチかますつもりで、
ぜひフォロワーを増やしておいてください!


最後までご覧いただきありがとうございます!
2021年末までに
4つのSNSのフォロワー
10000人突破!

目標にしています。
面白かった!という方。
農業や、炭素循環農法に興味のある方は、
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この記事を書いた人

農業歴12年のごぼう農家。
毎日Voicy(音声配信)で情報発信中。

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