零細農家がバズった話15 あえて断ったよ、対面販売。

前回は
「北海道からの注文が
 クール便必須となり
 送料の変更や
 お客様との連絡などが発生。
 注文ページ作りの際に
 遠方や離島の料金まで
 ちゃんと考えておきましょう」
というお話でした。
https://ok-farm.jp/buzz-14/

このお話を最初から読みたい方はこちらから
零細農家がバズった話①バズる前夜
https://ok-farm.jp/buzz-1/

さて、今回のお話は・・というと。

バズったお陰で
2日で300件のご注文。
そのうち全国に発送したのが
約250件
あまり今まで触れていませんでしたが、
今回は、残りの50件のお話です。

直接販売・通称「直販」の中でも
直販オブ直販とも言えましょう
「対面販売」という奴のお話です。
対面販売がやってみたい!という方
観光農園をこれから作るという方

ジャンルは少し違いますが、
こういったケースがあるから気をつけてね〜
という対策にはなると思いますので
ぜひご覧下さい。

目次

直接畑に行っていいですか?

12月8日.9日に
ごぼう購入呼びかけがバズり
問い合わせの中でちょこちょこあったのが
『OKファームまで
 クルマで行ける距離に住んでいます。
 そちらまで直接買いに行っていいですか?』

OKファームとしては
送料がかからなくなる
送り状や、梱包の手間も省ける。
お金もその場でもらえる。
良い事ばっかりじゃないか!!!

と、思われた方もいらっしゃるかも
しれませんが
実は結構大変なんですよ。

応じた場合のデメリット
・収穫作業が中断される
・値下げ、サービスなどを求められる場合がある
・お客様によっては色々お話する必要がある
・お釣りなどの段取りが必要となる
・スケジュール調整に時間をとられる
・コロナの感染対策が必要
などです。
簡単にデメリットの紹介をしておきますね。

収穫作業が中断される

まずはコレです。
『こんにちはー。ごぼう買いにきました』
と、お客様が来られたら
どうしても作業の手を止めたり
お客様が到達しやすい場所

(あなたのお店、近所の建物、最寄り駅等)
まで戻ったりする必要があります。

今回、SNSのお陰で大忙し!
という事情を考慮して
『挨拶も無しでいいです。
 受け渡ししたらすぐに帰ります』
と、こちらの事情を
考慮した上で連絡を
下さった方もおられましたが

わざわざクルマで2-30キロの道のりを
自分で来られた方に
『出荷で忙しいけー、また今度ね!』
とは、言いにくいものです。


同じ対面販売でも
こちらからイベント等に出店している場合は
イベントの時間に限りがありますし
もともと農作業をする時間では無い
というのが前提なので
あまり気になりませんが

自分の畑、作業場に
お客様が来られる場合は
必ずロスが発生します。

値下げやサービスを求められる…かも

別の問題として
直接来たんだからオマケしろよ
値引きしろよ
という方も一定数居たりします。
まぁ、お気持ちは分かるのですが
そういった方との対応をするのが
時間が余分にかかったり
単純に面倒でもあるので
今回はなるべく避けたいなとも思っていました。

色々お話する必要がある

そして
ありがたいお話でもあるのですが

「この農家を応援したい!
仲間に伝えたい!」
という気持ちを
お持ちのお客様ほど
『何故農業を始めたの?』
『野菜作りのこだわりは?』
『オススメのレシピは?』
『畑を見せてくれないか?』
などの真剣な質問も出てきます。

『リーフレットに全部書いてあるから
 それを読んでね。もしくはブログ見てね』
とはなかなか言えないものです。

なので、送料を1000円節約できた!!
と思っていても、
自分が本来動けたはずの30分ー1時間が
お客様とのお話で無くなってしまう
というのは簡単に起こりうる話です。

お客様とのお話を否定するわけではありません。
むしろ、OKファームもイベント出店や
SNSなどを使ってお客様との交流は
やった方がいいと思っています。

しかし
年末までに何としても
全てのお客様にごぼうをお届けする!
という大きな目的がある中で
30分ー1時間のロスしてまで
お客様と交流すべきか?


優先順位は低いなぁと考えました。

コロナウイルスへの感染対策が必要

それと、
『コロナウイルス感染』
というリスクも考慮しないといけない。

作業場の外や、畑で受け渡すにしても
やはり無策でのやり取りは
リスクがあるかなぁ・・と考えていました。

家族と、地域のアルバイトさん
だけならば
まぁ、大丈夫かなと思えるくらいの
対策はしていましたが

初対面の方に立て続けに会い
お金のやり取りをするのは得策でない。
大袈裟でなく、そう考えました。

2020年12月時点で
我が町 東広島市でも
「陽性者が●名確認されました」
と、1日数名ずつくらいの感染者情報が
入ってきていました。

町内でも
「●●地区の▲▲さんが感染したらしい」
という噂話が出始めた頃でした。
(ちなみにこの噂話は
 やはりあくまで噂でした。
 ちゃんと人に情報発信するときは
 確実な1次情報を確認しましょう!!)

こういった状況で、
あまり感染対策に時間や労力が割けないのに
人を呼び込むことには抵抗があったのも事実です。

ということで、断った

以上の理由から
『直接買いに行っていいですか?』

OKファームの答えは、
NO でした。

しかし、
近所なのに
わざわざ送料を払いたくない。
取りに行く方が都合がいいのに。

というお客様の気持ちや事情も
よく分かります。

そこで考えたのが
近所のりんご園で
受け取りをしてもらう
ということでした。

代替案:第三者にお願いする

ラッキーなことに
OKファームの近所に
観光りんご園がありまして。

寒くなってきたので
リンゴ狩りは11月ごろに
終了していましたが
2020年12月末までは
産直コーナー的な場所だけは
オープンされていました。

そこに時々
お土産用のごぼうを
出荷させて頂いていたのですが

スタッフさんに
『予約』というカタチで
直接買いに行きたい
という方のごぼうを
預かってもらうことにしました。

この時期りんご園は
寒さが厳しくなって
お客様が減っている。

OKファームに
訪問するのが目的のお客様が
りんご園に寄ることになり
微々たるものかもしれませんが
りんごの売上も上がる。

OKファームの方も
作業中断することがなくなる上
お釣りなどの段取りも楽になる。
当然ながら
手数料が多少かかりますが
りんご園、私、お客様
皆が満足できるのは
コレだ!!と思いました。

りんご園の担当者に連絡して
販売のやり取りを
してもらう許可を得ました。
条件は
『お客様の名前
 電話番号
 来店時間を伝えておく。
 来店されなかった場合は
 OKファームが夕方に引き取りにいく
 (夜の寒さで凍結防止のため)』

こうすることにより
『直接買いに行きたい』という
お客様の対応は
スムーズに行きました。

自分の仲間や
地域の方達を
いい意味で利用すれば
お互い嬉しい状況を
作り出せる!!
ということを再確認しました。

次回はまたしてもトラブル発生。
雪の影響で、どう考えても予定通りに
ごぼうがお届けできない!!!
さぁどうする!?
というお話です。
零細農家がバズった話16
東日本は大雪です…【悪い話は早めに話すべし!】
https://ok-farm.jp/buzz-16/


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零細農家がバズった話①バズる前夜
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さて、今回のお話は・・というと。

バズったお陰で
2日で300件のご注文。
そのうち全国に発送したのが
約250件
あまり今まで触れていませんでしたが、
今回は、残りの50件のお話です。

直接販売・通称「直販」の中でも
直販オブ直販とも言えましょう
「対面販売」という奴のお話です。
対面販売がやってみたい!という方
観光農園をこれから作るという方

ジャンルは少し違いますが、
こういったケースがあるから気をつけてね〜
という対策にはなると思いますので
ぜひご覧下さい。

直接畑に行っていいですか?

12月8日.9日に
ごぼう購入呼びかけがバズり
問い合わせの中でちょこちょこあったのが
『OKファームまで
 クルマで行ける距離に住んでいます。
 そちらまで直接買いに行っていいですか?』

OKファームとしては
送料がかからなくなる
送り状や、梱包の手間も省ける。
お金もその場でもらえる。
良い事ばっかりじゃないか!!!

と、思われた方もいらっしゃるかも
しれませんが
実は結構大変なんですよ。

応じた場合のデメリット
・収穫作業が中断される
・値下げ、サービスなどを求められる場合がある
・お客様によっては色々お話する必要がある
・お釣りなどの段取りが必要となる
・スケジュール調整に時間をとられる
・コロナの感染対策が必要
などです。
簡単にデメリットの紹介をしておきますね。

収穫作業が中断される

まずはコレです。
『こんにちはー。ごぼう買いにきました』
と、お客様が来られたら
どうしても作業の手を止めたり
お客様が到達しやすい場所

(あなたのお店、近所の建物、最寄り駅等)
まで戻ったりする必要があります。

今回、SNSのお陰で大忙し!
という事情を考慮して
『挨拶も無しでいいです。
 受け渡ししたらすぐに帰ります』
と、こちらの事情を
考慮した上で連絡を
下さった方もおられましたが

わざわざクルマで2-30キロの道のりを
自分で来られた方に
『出荷で忙しいけー、また今度ね!』
とは、言いにくいものです。


同じ対面販売でも
こちらからイベント等に出店している場合は
イベントの時間に限りがありますし
もともと農作業をする時間では無い
というのが前提なので
あまり気になりませんが

自分の畑、作業場に
お客様が来られる場合は
必ずロスが発生します。

値下げやサービスを求められる…かも

別の問題として
直接来たんだからオマケしろよ
値引きしろよ
という方も一定数居たりします。
まぁ、お気持ちは分かるのですが
そういった方との対応をするのが
時間が余分にかかったり
単純に面倒でもあるので
今回はなるべく避けたいなとも思っていました。

色々お話する必要がある

そして
ありがたいお話でもあるのですが

「この農家を応援したい!
仲間に伝えたい!」
という気持ちを
お持ちのお客様ほど
『何故農業を始めたの?』
『野菜作りのこだわりは?』
『オススメのレシピは?』
『畑を見せてくれないか?』
などの真剣な質問も出てきます。

『リーフレットに全部書いてあるから
 それを読んでね。もしくはブログ見てね』
とはなかなか言えないものです。

なので、送料を1000円節約できた!!
と思っていても、
自分が本来動けたはずの30分ー1時間が
お客様とのお話で無くなってしまう
というのは簡単に起こりうる話です。

お客様とのお話を否定するわけではありません。
むしろ、OKファームもイベント出店や
SNSなどを使ってお客様との交流は
やった方がいいと思っています。

しかし
年末までに何としても
全てのお客様にごぼうをお届けする!
という大きな目的がある中で
30分ー1時間のロスしてまで
お客様と交流すべきか?


優先順位は低いなぁと考えました。

コロナウイルスへの感染対策が必要

それと、
『コロナウイルス感染』
というリスクも考慮しないといけない。

作業場の外や、畑で受け渡すにしても
やはり無策でのやり取りは
リスクがあるかなぁ・・と考えていました。

家族と、地域のアルバイトさん
だけならば
まぁ、大丈夫かなと思えるくらいの
対策はしていましたが

初対面の方に立て続けに会い
お金のやり取りをするのは得策でない。
大袈裟でなく、そう考えました。

2020年12月時点で
我が町 東広島市でも
「陽性者が●名確認されました」
と、1日数名ずつくらいの感染者情報が
入ってきていました。

町内でも
「●●地区の▲▲さんが感染したらしい」
という噂話が出始めた頃でした。
(ちなみにこの噂話は
 やはりあくまで噂でした。
 ちゃんと人に情報発信するときは
 確実な1次情報を確認しましょう!!)

こういった状況で、
あまり感染対策に時間や労力が割けないのに
人を呼び込むことには抵抗があったのも事実です。

ということで、断った

以上の理由から
『直接買いに行っていいですか?』

OKファームの答えは、
NO でした。

しかし、
近所なのに
わざわざ送料を払いたくない。
取りに行く方が都合がいいのに。

というお客様の気持ちや事情も
よく分かります。

そこで考えたのが
近所のりんご園で
受け取りをしてもらう
ということでした。

代替案:第三者にお願いする

ラッキーなことに
OKファームの近所に
観光りんご園がありまして。

寒くなってきたので
リンゴ狩りは11月ごろに
終了していましたが
2020年12月末までは
産直コーナー的な場所だけは
オープンされていました。

そこに時々
お土産用のごぼうを
出荷させて頂いていたのですが

スタッフさんに
『予約』というカタチで
直接買いに行きたい
という方のごぼうを
預かってもらうことにしました。

この時期りんご園は
寒さが厳しくなって
お客様が減っている。

OKファームに
訪問するのが目的のお客様が
りんご園に寄ることになり
微々たるものかもしれませんが
りんごの売上も上がる。

OKファームの方も
作業中断することがなくなる上
お釣りなどの段取りも楽になる。
当然ながら
手数料が多少かかりますが
りんご園、私、お客様
皆が満足できるのは
コレだ!!と思いました。

りんご園の担当者に連絡して
販売のやり取りを
してもらう許可を得ました。
条件は
『お客様の名前
 電話番号
 来店時間を伝えておく。
 来店されなかった場合は
 OKファームが夕方に引き取りにいく
 (夜の寒さで凍結防止のため)』

こうすることにより
『直接買いに行きたい』という
お客様の対応は
スムーズに行きました。

自分の仲間や
地域の方達を
いい意味で利用すれば
お互い嬉しい状況を
作り出せる!!
ということを再確認しました。

次回はまたしてもトラブル発生。
雪の影響で、どう考えても予定通りに
ごぼうがお届けできない!!!
さぁどうする!?
というお話です。
零細農家がバズった話16
東日本は大雪です…【悪い話は早めに話すべし!】
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このお話を最初から読みたい方はこちらから
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この記事を書いた人

農業歴12年のごぼう農家。
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